「エクセルでガントチャートを作りたいが、バーを塗るのが面倒」
「日程が変わるたびに、セルを塗り直している」
開始日と終了日を入れるだけでバーが引かれる、エクセルのガントチャートテンプレートを無料で配布しています。日付版と週単位版の2シート入りで、進捗率の分はバーの色が濃くなります。入力項目とエクセルで管理するときの注意点もあわせて確かめ、自社の工程表づくりに使ってください。
スケジュール・作業管理のDX化を、3社の実例とともに網羅的に解説
CONTENTS
ガントチャート工程表とは?全体管理が明確になる
ガントチャートは、工程ごとの開始日から終了日までを横棒(バー)で並べた工程表です。どの作業がいつ、どれだけ重なって進むかがひと目でわかります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 1. 期間と重なりの把握 | 工程ごとの開始日と終了日を横棒で並べ、同時に進む作業がわかる |
| 2. 進み具合の確認 | 予定のバーに進捗を重ね、遅れている工程を見つけられる |
| 3. 担当の割り振り | 同じ日に作業が重なる担当者を見つけ、人の手配を調整できる |
1. 期間と重なりがひと目でわかる
工程を表で並べるだけでは、どの作業が同時に進むかが見えません。ガントチャートなら前の工程が延びたときに、後ろのどこへ響くかを横棒の位置で追えます。
建設業では、ほぼ同じ形の工程表を「バーチャート工程表」とも呼びます。用途ごとの違いはバーチャート工程表の記事にまとめています。
2. 進み具合を予定と並べて確かめられる
予定のバーに進捗率を重ねると、今日の時点で終わっているはずの工程が一目で見えます。遅れを早く見つけ、手を打つ時間を確保できます。
進み具合を確かめる流れ
- 朝礼や定例で、各工程の進捗率を更新する
- 今日より前の日付なのに、薄い色のままのバーを探す
- 遅れた工程の後ろに続く作業の日程を見直す
3. 担当の割り振りを調整しやすくなる
担当者の列とバーを見比べると、同じ人に作業が重なっている日がわかります。人手が足りない日を前もって見つけ、応援の手配や工程の入れ替えを決められます。
ガントチャートのエクセルテンプレート(日付版)
1日1列で31日分を並べた、日々の作業指示に向くテンプレートです。記入欄は「工程名、担当者、開始日、終了日、進捗率」です。開始日と終了日を入れるとバーが自動で引かれ、土日の列は灰色になります。現場の作業を日ごとに割り振る、工事・設備・メンテナンスの担当者に向いています。

ガントチャートのエクセルテンプレート(週単位版)
1週1列で30週分(約7カ月)を並べた、長い工期を見渡すテンプレートです。記入欄は日付版と同じで、同じ入力のまま半年先までの流れを1枚で見られます。月をまたぐ工事の全体計画や、施主・社内への報告資料に向いています。ファイルは日付版と共通で、2つ目のシートに入っています。

ガントチャートテンプレートの入力項目
入力項目は「いつ・誰が・どこまで進んだか」がわかる最小限に絞りました。日付を入れる欄と、自動で計算する欄に分かれています。
| 入力項目 | 詳細 |
|---|---|
| 表示開始日 | チャートの左端に来る日付。変えると日付と曜日の列が入れ替わり、バーも合わせて動く |
| カテゴリ | 準備工・基礎工など、工程のまとまり。「マイルストーン」と入れた行は、バーの代わりに終了日に◆が出る |
| 工程名 | 作業の中身がわかる名前。1行に1工程を書き、同じ作業を二重に登録しない |
| 担当者 | その工程の責任者。同じ日に工程が重なっていないかをバーで確かめる |
| 開始日・終了日 | 日付で入力する。入れるとバーが自動で引かれる |
| 稼働日数 | 開始日と終了日から、土日を除いた日数を自動で計算する(祝日は数に含む) |
| 進捗率 | 0〜100%で入力する。終わった日数の分だけ、バーの色が濃くなる |
数字で残すのは、開始日・終了日・進捗率の3つです。たとえば基礎工事なら、コンクリート打設の日と養生の期間を別の行に分けると、待ちの日数が見えます。配筋検査や中間検査のような節目は、マイルストーンの行にすると工程の区切りがわかります。雨で作業が止まった日や資材の遅れは、下の備考欄に書いておくと、次の工事の計画に使えます。
バーは条件付き書式で引いています。「日付が開始日以上で終了日以下なら色を付ける」という式です。色の見分け方は、シート上の凡例にまとめています。行を増やすときは、上の行を書式ごとコピーしてください。
スケジュール・作業管理のDX化に成功した、
導入企業の変化と活用事例を公開
現場のリアルな悩みから、スケジュール・作業管理のDX化で起きる変化、3社の事例と必要な機能まで、1冊で網羅しています。
フォーム入力1分・即ダウンロード可
エクセルでガントチャートを作るメリット
1. 費用をかけずに今日から使える
エクセルは多くの会社ですでに使っているため、新しいツールの契約や稟議がいりません。使い慣れた画面なので、担当者への説明も短く済みます。工程表を外部に出すときも、印刷やPDFへの書き出しがすぐできます。施主や協力会社に、そのまま渡せます。
2. 条件付き書式でバーを自動で引ける
条件付き書式を使えば、日付を入れるだけでバーに色が付きます。日程の変更をセルの塗り直しなしで反映できます。列や項目を足すのも自由です。自社の工程に合わせて、検査日や発注日の列を増やすこともできます。
エクセルでガントチャートを作るデメリット
1. 複数人で同時に更新しにくい
エクセルのファイルを複数人で開くと、上書きの競合が起きやすくなります。誰かの更新が消え、古い日程のまま作業が進むおそれがあります。
2. ファイルが増えて最新版がわからなくなる
工事ごと・月ごとにファイルを複製していくと、どれが最新かを確かめる手間が増えます。現場と事務所で違う版の工程表を見ている状態になりがちです。
3. 現場からスマホで進捗を入れにくい
スマホの画面では、細かいセルへの入力や横に長い表の確認がしにくくなります。進捗の更新が帰社後にずれ込み、遅れに気づくのが遅れます。
ガントチャートツールおすすめ2選
1. 3ステップのAIガントチャートツール

シェアガントは、AIで計画の下書きを作れるガントチャートツールです。進捗のリアルタイム共有や、チームへの連絡の支援まで1つのサービスで使えます。
| 利用シーン | 具体的な機能 |
| 計画・管理 | AIガントチャート自動生成、タスク・スケジュール管理、WBS・マイルストーン設定 |
| 現場・実行 | リアルタイム進捗管理、iOSアプリ対応、Slack連携、カンバン・リスト・ガントチャートの表示切替 |
| 組織・運営 | キャラクターによる代理通知サポート、ダッシュボード機能、ユーザー権限管理、IP制限 |
※ 2026年9月時点
2. 計画・進捗・課題をシンプルに一元管理

みんなでガント.comは、ドラッグ操作でガントチャートを作れるクラウドサービスです。ToDo機能での課題管理や、チームでのリアルタイム共有にも対応しています。
| 利用シーン | 具体的な機能 |
| 計画・工程 | 30分・週・日単位のガントチャート作成、ドラッグ&ドロップ編集、Excel出力 |
| 課題・タスク | ToDo管理、ガントチャートタスクとの連携、進捗状況の可視化 |
| 共有・運用 | マルチデバイス対応、アカウント別メール通知、英語表示対応、AWSによる高セキュリティ |
※ 2026年9月時点
工程表と合わせて使う業務管理システム

プロワンは、顧客管理から案件管理、見積もり作成までをまとめた、短・中期の建設業や設備工事、メンテナンス業向けの業務管理システムです。ガントチャートの機能はありませんが、案件ごとの作業日程と担当者をカレンダーで共有し、カンバンボードで進み具合を確かめられます。全体の工程はガントチャートで組み、日々の作業予定はプロワンで共有する、という使い分けができます。