スマートワークとは?生産性を増やした3事例と導入までの3ステップ

「紙業務や定例会議に忙殺されている」
「優秀な若手が退職してしまった」

そこで、スマートワークで実現できることから、チェックリスト、具体的な成功事例、スマートワークを実現するステップ、おすすめのツールまで、自社の生産性を高め、人材を定着させるための道筋を紐解いていきましょう。

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スマートワークとは?実現できること

1. テレワークとスマートワークの違い

テレワークが「働く場所」の改革であるのに対し、スマートワークは「働くプロセス」の改革です。スマートワークはデジタルツールを活用し、場所や時間にとらわれず業務を効率化する働き方を指します。例えば「帰社して報告書を書く」を「現場で音声入力して報告書を作成する」に変えれば、時短できます。

項目テレワークスマートワーク
主な焦点働く場所の柔軟化働き方全体の最適化
改善対象通勤時間、オフィスコスト業務プロセス、生産性、組織文化
活用技術Web会議、VPN接続AI、データ分析、自動化ツール、クラウド基盤
評価基準労働時間、出勤状況成果、アウトプット、創造性
目指すゴールワークライフバランス企業競争力の向上と従業員満足の両立

2. 労働時間の削減と生産性の最大化

スマートワークの最大の効果は、労働時間の削減と生産性向上を同時に実現できる点にあります。従来の働き方に潜む構造的な無駄を、次の3つの観点で取り除きます。

項目改善内容
会議の最適化情報共有はチャットやドキュメント共有に切り替え、必要な会議のみに絞る
移動の削減テレワークで移動時間を削減し、自己研鑽やプライベートの時間を確保する
作業の自動化単純作業を自動化し、創造的な業務に集中する

3. 優秀な人材の定着と採用力強化

柔軟な働き方を整えることで、給与条件以外で選ばれる企業になります。若い世代は、給与条件と同じくらい「効率的で柔軟な働き方ができるかどうか」を企業選びの基準にしています。さらにスマートワークを実践する企業は、多様な人材層にアプローチできます。

アプローチできる人材

  • 育児や介護と仕事を両立したい人材
  • 地方在住の高度専門人材
  • 障がいを持つ有能な人材

従業員がライフステージに合わせて働き方を調整できるため、定着率も改善します。アウトプットの質と量で評価される仕組みになるため、能力のある人材ほど満足度が高まります。

4. コア業務への集中で利益率を改善

会議のための資料作成、経費精算のための領収書整理、稟議書への押印リレーなど、利益を生まない「作業」に費やされている時間は多いです。スマートワークはこれらのノンコア業務を効率化し、社員のリソースをコア業務へ集中させます。

業務区分導入前の課題導入後の変化
ノンコア業務報告書作成や移動に時間を費やし疲弊しているクラウド入力と直行直帰により作業時間を短縮できる
コア業務顧客との対話時間が不足し、提案の質が低下している商談準備や対話に時間を割けるようになり、成約率と単価が向上する
経営への影響人件費に対する売上高が低く利益率が圧迫される人件費に対して売上総利益が増加、高収益体質へ転換する
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スマートワークの実現度チェックリスト

あなたの会社のスマートワーク実現度を、14問の診断で確認できます。「制度・評価」「ITインフラ」「現場運用・文化」の3領域から評価し、4ランクで判定します。

現場系企業のスマートワーク実現度チェック

制度・ITインフラ・文化の3要素から、自社の働き方の現在地がわかります

第 1 問 / 14
0% 完了
質問文がここに入ります
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当てはまる 当てはまらない

※ 実際の状況は条件によって異なる場合があります。本診断結果はあくまでも目安としてご利用ください。

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スマートワークの成功事例3選

CASE1. 紙の単価表から、どこでも最新の価格で見積もりを

社屋の前に並ぶアゲダ空調食品設備株式会社の皆さま
アゲダ空調食品設備株式会社(冷凍冷蔵・空調設備工事)
常務取締役 呉屋様

導入前の悩み

以前は、OneDrive上のExcelファイルで案件管理からスケジュール、在庫管理まで、あらゆる情報を共有していました……具体的な課題としては、まず二重入力の手間がありました。同じ現場名をあちらこちらのシートに記入するのは非効率でした。

常務取締役 呉屋様

導入後の変化

これまで、事務所にある紙の単価表に頼っていた見積作成が、プロワンの価格表共有機能で大きく改善されました。場所や担当者を問わず、誰もが常に最新の統一された価格にアクセスできるため、業務の属人化が解消され、精度の高い見積もりを迅速に作成できる体制が整いました。

常務取締役 呉屋様

現場で起きた主な出来事

  • 「担当者未定」といったフェーズを設けることで、差配が必要な案件が一目でわかるようになった

※ プロワン導入事例「アゲダ空調食品設備株式会社」2025年12月

CASE2. スマホの現場アプリで、出先でも見積もりや写真を確認

社屋の前に立つヤンテック株式会社のお二人
ヤンテック株式会社(電気工事・空調工事)
代表 矢野嘉哉様

導入前の悩み

公共案件はとにかく書類の量が多いし、写真も全部取らなきゃいけないんです。きちんとやらないと審査が通らないので、「複雑な公共案件を卒なくこなすための管理体制を整えたい」とずっと思っていました。

代表 矢野嘉哉様

導入後の変化

現場アプリが本当に使いやすいです。管理者はスマホで見積もりが確認できるし、現場の人間は出先でも工事の写真を確認できるので、とても役立っています。

代表 矢野嘉哉様

スマホの現場アプリで見積書を開き、品名や金額を確かめている画面
スマホで見積書を確かめる画面

現場で起きた主な出来事

  • 情報が一元化・集約されて検索性がよくなったことで、情報収集にかかっていた余分な時間が減った
  • 過去の案件も検索すればすぐに見られるし、担当者もわかる

※ プロワン導入事例「ヤンテック株式会社」2024年7月

CASE3. 現場から写真を上げ、社員が直行直帰できるように

株式会社フロンティアの皆さま
株式会社フロンティア(賃貸物件の原状回復工事)
現場リーダー 竹内様

導入前の悩み

現場で撮影した写真を工事完了報告書に載せるのに、わざわざ現場からオフィスに戻ってパソコンを立ち上げて、写真をトリミングしてアップロードしなければならず、なかなか大変でした。

現場リーダー 竹内様

導入後の変化

現場からリフォーム前後などの写真のアップロードが可能になり、社員も直行直帰できるので楽になったと実感しています。

現場リーダー 竹内様

現場で起きた主な出来事

  • ダッシュボードのグラフでは売り上げが可視化されるので、売上減少の原因追及などにもアンテナが張れるようになった

※ プロワン導入事例「株式会社フロンティア」2024年9月

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スマートワークを実現する4ステップ

STEP1. 現状の業務を可視化する

誰が何にどれだけ時間を使っているかを数値で見える化します。感覚値ではなく事実ベースで現状を把握することで、削減すべきターゲットが明確になるでしょう。部下に1週間程度の業務ログをつけてもらうだけでも、多くの無駄が浮き彫りになります。

記録したい業務ログ

  • 業務の開始から完了までの全工程
  • 各工程にかかる時間(実測値)
  • 使用しているツールやシステム
  • 承認や確認が必要なポイント

STEP2. 課題を抽出する

業務ログから廃止・簡素化できる業務を見つけ出します。可視化が完了したら、次の4つの観点で業務フローを分析します。

項目チェック内容現場で見つけるヒント
待ち時間他部門や上司の対応待ちで業務が停滞していないか1日のうち「待ち」になっている時間帯を業務ログから拾う
重複作業同じ情報を複数の人が別々に入力していないか顧客情報・案件情報が複数システムに散在していないかを確認
過剰品質本来不要な確認や承認のステップが含まれていないか「いつから」「なぜ」やっているか答えられない確認は要注意
属人化特定の人しかできない業務になっていないかその人が休んだ日に止まった業務をリストアップする

「昔からやっている」「前任者から引き継いだから」という形骸化した業務は、廃止や簡素化の候補になります。付加価値を生む業務と単なる作業に分類することが鍵です。

STEP3. ICTツールの導入する

抽出した自社の課題を解決できるツールの導入を検討します。ツール選定の手順は以下の通りです。

1. 課題の優先順位付け
すべての課題を一度に解決しようとすると現場が混乱するため、最もインパクトが大きい課題を1〜2つに絞ります。

2. 要件定義
選んだ課題を解決するために必要な機能をリストアップします。例えば「承認遅延の解消」が課題なら、「スマホから承認できる」「承認状況がリアルタイムで確認できる」といった機能が候補に上がります。

3. 候補ツールの比較検討
要件を満たすツールを複数ピックアップし、価格・使いやすさ・サポート体制・既存システムとの連携性を比較します。

4. スモールスタート
特定の部門やチームで試験導入し、使い勝手と効果を検証してから、段階的に展開範囲を広げます。

STEP4. 制度の見直しや新たなルールの策定

新しい働き方に合わせて制度を再設計します。

業務フローを変えても、制度が旧態依然のままでは効果が半減します。次の3つの制度を中心に見直します。

制度目的具体例
労働時間制度の柔軟化業務量や生活リズムに合わせて働けるようにするフレックスタイム制、裁量労働制
評価制度の成果主義化「何時間働いたか」ではなく「何を達成したか」で評価する数値化できるKPIの明確な定義
リモートワーク規定の整備在宅・サテライト勤務の根拠と運用ルールを明文化する勤務場所、勤務時間の報告方法、通信費の負担、情報セキュリティ規定

スマートワーク向けおすすめサービス

1. 迅速な情報共有を実現するビジネスチャットツール

Slack

リアルタイム性が高く、カジュアルな情報交換に適したツールです。メールと比較してスピード感があり、迅速な情報共有とスムーズなコミュニケーションを実現します。

ツール名強み向いている企業
Slackチャンネルで話題ごとに会話を整理し、過去の議論も検索可、外部アプリ連携が豊富多数のSaaSと連携して情報を集約したい企業
Microsoft Teamsチャット・ビデオ会議・Officeファイル共同編集が1つに集約Microsoft 365を全社導入している企業
Chatwork日本製で日本語サポートが充実。シンプルな操作性で導入ハードルが低いITに不慣れな従業員が多い中小企業

※ 2026年5月時点

2. 柔軟な働き方を支える勤怠管理システム

ジョブカン勤怠管理

時間や場所に縛られない働き方を実現するには、正確な勤怠管理が欠かせません。勤怠管理システムは多様な勤務形態へ対応し、集計の自動化で管理者の負担を軽減します。

ツール名強み向いている企業
ジョブカン勤怠管理GPS打刻・シフト管理・工数管理に対応、フレックスや裁量労働など幅広い勤務形態も可外勤や在宅勤務が多い企業
KING OF TIME生体認証・ICカード・PCログなど打刻方法が多彩、残業アラート機能を搭載長時間労働を未然に防ぎたい企業
freee勤怠管理Plus給与・労務・プロジェクト管理と連携し、人事業務を一元管理人事・労務全般をクラウドで一気通貫したい企業

※ 2026年5月時点

3. 進捗を共有するプロジェクト管理ツール

Asana

お互いの仕事が見えにくい環境では、業務がブラックボックス化します。進捗をオープンにすることで無駄な確認作業をなくし、チーム全体の生産性が向上します。

ツール名強み向いている企業
Asanaタスク割り当て・タイムライン表示・自動化ルールに対応。必要な機能だけ細かく契約可能機能を絞ってコストを抑えたいチーム
Trelloカンバンボードで付箋感覚の直感的な操作。状況が視覚的にわかる視覚的に進捗を共有したい少人数チーム
Backlog課題管理・Wiki・Git連携・ガントチャートを搭載。日本語サポートが充実エンジニアと非エンジニアが混在する組織

※ 2026年5月時点

4. 社内の業務を一元管理するシステム

スマートワークを実現する「プロワン」

複数のツールを行き来する手間を省き、案件から現場、経営までを一元管理し、社内のあらゆる業務効率化を実現します。すべての情報がリアルタイムでつながるため、迅速な経営判断が可能です。

サービス名強み向いている企業
プロワン案件・現場管理から見積もり・報告書・収支・経営分析まで一気通貫で連携設備工事・建設など現場系業種で経営と現場を直結したい企業
Salesforce顧客管理・営業支援・カスタマーサポートを統合顧客接点を全社で共有したい営業組織
Microsoft Dynamics 365 Business Central会計・販売・在庫・製造・プロジェクト管理を統合、Excelとの親和性が高い全拠点のデータを一元化したい中堅以上の企業

※ 2026年5月時点

中野貴利人

株式会社ミツモアのマーケティング本部SaaSビジネス部所属。現場向けの業務支援システム「プロワン」のAIコンテンツマーケティングを担当。建設、設備工事、ビルメンテナンス、リフォームなど、現場業界に向けたお役立ち情報を制作。著書5冊。