「工程表のフォーマットがほしい」
「今のExcelは列を変えるとレイアウトが崩れる」
そこで、工程表の種類から、現場でそのまま使える無料テンプレート、エクセル管理のメリット・デメリット、おすすめの工程表ツールまで、手間なく工程表を仕上げる手順を見ていきましょう。
スケジュール・作業管理のDX化を、3社の実例とともに網羅的に解説
CONTENTS
工程表とは?よく使う7種類を比較
工程表とは、工事や作業の各工程を時間軸に沿って並べ、開始から完了までの流れを一覧で示した管理表です。代表的なものに次の8種類があり、選び方は「案件規模」と「提出先」に配慮します。基本的には中小規模ならバーチャート型が便利です。
| 形式 | 作りやすさ | 向いている現場 |
|---|---|---|
| 1. バーチャート工程表 | ◎簡単 | 中小規模で、作業数が中程度まで |
| 2. ガントチャート工程表 | ○やや簡単 | 日程に加えて進捗率も管理したい現場 |
| 3. カレンダー式工程表 | ◎簡単 | 個人向けリフォーム、顧客への説明 |
| 4. ネットワーク工程表 | △少々難しい | 大規模・複雑で、工期を厳密に管理する工事 |
| 5. グラフ式工程表 | △少々難しい | プロジェクト全体の進捗ペースや予算の推移 |
| 6. 斜線式工程表 | △少々難しい | 道路、トンネル、ビルなど、場所が移動する |
| 7. QC工程表 | △少々難しい | 製造・建設など、品質担保や検査基準が必要 |
工程表テンプレ2種類
1. バーチャート工程表
バーチャート工程表は、縦軸に作業項目、横軸に日付を取り、各作業の期間を横棒で表す形式です。Excelの行に工種を並べ、該当する日付のセルを塗るだけで作れるため、現場経験はあってもPC作業が苦手な担当者でも30分ほどで仕上げられます。
バーチャート工程表が向く現場
- 工種が10〜20程度の住宅・リフォーム・小規模工事
- 元請けへ提出する全体工程の概要を示したい場面
- 協力業者と作業日を共有し、段取りを伝えたい場面



2. ガントチャート工程表
ガントチャート工程表は、バーチャートを進捗管理向けに発展させた形式です。予定の横棒と実績の横棒を上下に並べ、達成率まで書き込むことで、計画に対してどの作業が何日遅れているかをひと目で把握できます。
| 項目 | バーチャート工程表 | ガントチャート工程表 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 全体の期間と流れを示す | 予定と実績を比べ進捗を管理する |
| 記入する情報 | 作業名と期間 | 作業名・予定・実績・達成率 |
| 向く場面 | 提出用の全体工程表 | 遅れを早めに察知したい現場 |


工程表イメージ5種類
3. カレンダー式工程表


見慣れたカレンダー形式を採用しているため、建築の専門知識がないお客様でも直感的に全体のスケジュールや日々の作業内容を把握でき、お引き渡しまでの流れを安心してご確認いただける工程表です。
4. ネットワーク工程表

ネットワーク工程表は、各作業を矢線と結合点でつなぎ、どの作業が終われば次に進めるかという前後関係を表す形式です。全体に影響する重要な経路をクリティカルパスと呼び、遅れると工期全体がずれる作業はどれかを把握できます。
ネットワーク工程表でわかること
- 遅れると全体に響くクリティカルパスの作業
- 並行して進められる作業と、待ちが発生する作業
- 1つの遅延が後工程へ波及する範囲
ネットワーク工程表は結合点と矢線で描く図のため、Excelの表では作りにくく、作成には専用ツールが必要です。
5. グラフ式工程表

予定(実線)と実績(点線)をグラフ上の線で重ねて表すことで、全体の進捗ペースはもちろん、計画に対する遅れや進み、予算との乖離を視覚的かつ直感的に把握でき、早期の対策に役立つ工程表です。
6. 斜線式工程表

縦軸に時間、横軸に位置を取り、作業の進行を斜線で表す工程表です。道路やトンネル工事などに適しており、線の傾きで進捗スピードを把握しつつ、異なる作業の干渉や重なりを視覚的に管理できます。
7. QC工程表

時間軸の進捗管理ではなく、製造や施工のプロセスごとに必要な品質を担保するための工程表です。管理基準や検査方法、異常時の対応などを明確にまとめることで、作業の標準化と安定した品質保証を実現します。
スケジュール・作業管理のDX化に成功した、
導入企業の変化と活用事例を公開
現場のリアルな悩みから、スケジュール・作業管理のDX化で起きる変化、3社の事例と必要な機能まで、1冊で網羅しています。
フォーム入力1分・即ダウンロード可
工程表テンプレートの入力5項目
工程表に基本的に含めるべき項目は以下のとおりです。項目が多すぎると更新が面倒で形骸化し、少なすぎると現場の指示出しに使えません。
| 入力項目 | 詳細 |
|---|---|
| カテゴリ | 基礎、躯体、設備、内装などの作業のカテゴリを記載 |
| 工程名 | 作業の単位を行で記載。粒度を揃えると進捗が比べやすい |
| 担当者 | 各工種を担う協力業者名を記載します。連絡や段取り調整の窓口が明確に |
| 開始・終了 | 計画した期間を記載 |
| 進捗率 | 各作業の達成度合い。遅れの把握と次の手当てに直結 |
エクセル工程表のメリット・デメリット
1. 導入・共有
コスト0円で今日から導入でき、普及率が高いため社外への共有もスムーズです。メールへの添付や共有フォルダへの保存も簡単にできます。その反面、複数人での同時編集には向かず、古いファイルの誤用や上書きミスが起きやすいという弱点があります。
2. 機能・操作
関数や条件付き書式を使って、実働日数の自動計算や遅れている作業の視覚化が簡単にできます。条件付き書式で遅れている工種のセルを赤く表示し、進捗率の平均を自動で集計したりと、カスタマイズするほど便利になります。一方、スマホでは画面が見づらく、現場からのリアルタイムな確認や更新には適していません。
おすすめ工程表ツール3種
1. 建築業特化型

工程表の作成・管理に機能を絞ったツールです。紙やExcelから卒業して見やすい工程表を作りたい現場に向いています。買い切りや無料で使えるツール、Excelでは作りにくいネットワーク工程表に対応するツールもあります。
| サービス名 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 工程さん | パソコン1台あたり4,400円 | Excelライクな操作感で使用でき、バーチャート・ネットワーク・ガントチャートに対応。週間工程表は無料、60日お試し可 |
| CostNavi 工程表 | パソコン1台あたり4,400円 | 簡単なマウス操作で工程表の作成が可能。出来高曲線やクリティカルパスの自動計算、ネットワークとバーチャート工程表の切替など機能が多彩 |
| PROCOLLA | 要問い合わせ | 生成AIを活用した工程管理クラウド。AIによる過去データからの自動生成、直感的な操作での工程表の作成が可能。共同編集もできる |
※ 月額料金は一般的なプランにおける価格設定
※ 2026年6月時点
2. 汎用プロジェクト管理型

建設に限らず、業務のタスクと工数をガントチャートで管理できる汎用ツールです。現場の工程だけでなく、社内の事務作業や複数案件を横断して進捗を共有したい会社に向いています。1名あたりの月額で始められ、小さく試しやすいのが利点です。
| サービス名 | 月額料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| Lychee Redmine | 1名あたり990円〜 | 直感的で使いやすいガントチャート機能が強み。視覚性に優れ、タスクや進捗が一目でわかる |
| Backlog | 30名まで2,970円〜 | 課題管理・ガントチャート・Wikiを一体化し、シンプルなUIでタスクを管理。人数無制限の定額制 |
| Jooto | 1名あたり550円〜 | 付箋感覚で直感的に使えるかんばん方式のタスク管理ツール。カンバンとガントチャートを切り替えて使える |
| シェアガント | 3名まで550円~ | ガントチャートを作成できるクラウドツール。AIによる自動生成で3ステップで工程表を作成でき、カスタマイズや共有も可能 |
※ 月額料金は一般的なプランにおける価格設定
※ 2026年6月時点
3. 現場のタスク管理ができるオールインワンシステム

プロワンは設備工事やリフォーム、建設、メンテナンスなど、現場向けに特化したオールインワンシステムです。スケジュールや人員配置を可視化し、タスクの進捗状況を一目で確認できます。スマホで簡単に入力でき、手間なく確実な工程管理を実現します。