建設業向け経費精算システムとは?おすすめ8サービスを比較と選び方

「月末月初は常に残業している‥‥」
「承認する上司が不在で申請できない」

経費精算システムの導入で改善できることから、さ選ぶポイント、タイプ別のおすすめ8サービスまで、1つずつ見ていきましょう。

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建設業向け経費精算システムとは?改善できること

経費精算システムは、従業員の交通費・出張旅費・交際費などの申請から、上長承認、経理部門での仕訳処理、振込データの作成までをシステム上で完結させます。主要機能は以下の3つです。

目的主な機能
1. 申請の自動化・効率化申請書テンプレート、領収書読み取り、ICカード連携、経路検索
2. 承認フローのデジタル化プッシュ通知、承認ルート設定、違反チェック、マルチデバイス対応
3. 会計・振込データ連携仕訳データ自動生成、振込用のデータ一括作成

1. 申請の自動化・効率化

紙やExcelに頼った経費精算フローは、経理担当者と従業員にとって煩わしい作業です。以下は、建設業向け経費精算システムの主要機能を搭載したデモ画面であり、実際の経費申請や承認フローの動きがわかります。

経費精算システムでは手持ちの領収書をスマホで撮影し、AI OCR機能が日付や金額を読み取ることもできます。さらにそのデータは申請フォームに自動反映されるため、手入力が不要です。また、クレジットカードなどと連携し、利用明細を申請データとして取り込むことも一般的です。

2. 承認フローのデジタル化

建設業向け経費精算システムはスマホからいつでも操作できます。申請者は現場からアクセスできるため、うっかりした入力ミスや申請漏れはもちろん、上長も都度リモートで承認できて、不正行為の抑止にもつながります。

建設業向け費精算システムの承認フロー

  • 営業・現場担当者が移動中にスマホから交通費を申請できる
  • 差し戻しもシステム上のコメントで完結し、対面のやりとりが不要である
  • 未承認の申請はリマインド通知が届き、承認漏れを防止する

3. 会計・振込データ連携

承認が完了したデータは、振込用データや仕訳データとしてそのまま出力可能です。インターネットバンキングや会計ソフトと連携させることで、経理担当者の手入力作業はほぼゼロになります。

経理作業Excel運用経費精算システム導入後
勘定科目の仕訳経理が申請内容を見て判定し入力する経費項目と勘定科目のマスタ紐づけで自動仕訳
会計ソフトへの取り込み仕訳データを1件ずつ手入力するCSVエクスポートまたはAPI連携で一括取り込み
振込データの作成振込先口座を手入力し、FBデータを作成する申請情報から振込用データを自動生成

また、電子帳簿保存法やインボイス制度といった大きな改正から、細かな法令改正があった場合も、建設業向け経費精算システム側が自動で対応してくれることはメリットです。

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建設業向け経費精算システムの選び方

1. 自社に合った機能があるか

経費精算と一口に言っても、日常の交通費が中心の企業と、現場ごとの立替経費や宿泊出張の比率が高い建設業では、必要な機能が違います。

経費の特徴重点的に確認すべき機能
現場への移動・直行直帰が多い乗換案内連携、ICカード読み取り、定期区間の自動控除
遠方現場・宿泊出張が頻繁に発生する出張申請と経費精算の紐づけ、日当・宿泊費の自動計算、仮払金の管理
材料費・職人さんの立替が多い工事案件への紐づけ、領収書の入力項目、1件あたりの金額基準の判定

また、支払いのタイミングも、運用に直結する確認事項です。 システムによっては振込スケジュールを柔軟に設定できるものもあれば、月次の一括処理を前提としたものもあります。現行ルールを再現できるのか確認しましょう。

2. 既存の会計ソフトと連携できるか

経費精算システムの導入効果を引き出すには、既存の会計ソフトや原価管理ソフトとの連携が重要です。連携方式は大きく2つに分かれます。

連携方式注意点
CSVエクスポート連携手動での作業が必要であり、出力フォーマットが会計ソフト側の取り込み仕様と一致するか、事前に検証する
API連携仕訳データをリアルタイムに同期でき、手作業はゼロになるが、対応する会計ソフトは製品による

連携方式に加えて確認しておきたいのが、勘定科目のマッピングや工事番号・補助科目の設定を、自社の原価処理に合わせて調整できるかです。カスタマイズが難しいと、連携後に経理担当者が手動で仕訳を修正する作業が残ってしまいます。

3. 電子帳簿保存法やインボイス制度への充実度

この2つの法令に対応しているだけでなく、どこまで対応しているかを確認します。建設業では一人親方や個人事業主の下請けとの取引が多く、登録番号の確認漏れが原価に直結するため、特に重要なチェックポイントです。

電子帳簿保存法については、JIIMA認証の有無を確認するのが効率的です。国税庁が認めているため、税務調査時のリスクも大幅に軽減されます。JIIMA認証を取得していない製品の場合は、電子帳簿保存法で定められた要件やタイムスタンプの付与を満たしているのか、ベンダーに確認しましょう。

JIIMA認証
JIIMAが電子帳簿保存法の法的要件を満たしているかどうかを第三者の立場で審査・認証する制度。この認証を取得したシステムであれば、電子帳簿保存法の法的要件を確実に満たしています。

また、インボイス制度への対応については、以下がポイントです。目視での確認は見落としリスクが高いため、経費精算システム側で自動照合できる機能は欠かせません。

確認項目チェックポイント
適格請求書の登録番号チェック登録番号の有無を、国税庁のデータベースと照合して自動検証できるか
税率ごとの自動仕分け8%と10%の複数税率が混在する領収書を、税率ごとに正しく仕訳できるか

建設業向け経費精算システムおすすめ8選

1. 現場特化型の経費精算システム

TOKIUM経費精算

読み取りミスの修正もしたくない、現場の生産性を最大化したい企業におすすめです。オペレーター入力を組み合わせることで99.9%というデータ化精度を実現したり、月額費用は「使った人数分だけ」の従量課金制を採用しており、無駄が発生しにくいです。

製品名初期費用月額費用(税込)特徴
TOKIUM経費精算要問い合わせ11,000円~AIによる作業代行による徹底的な自動化と使いやすさ重視
Spendia要問い合わせ要お問い合わせスマホ完結型UIで使いやすく、Amazonビジネスや出張予約サイトとの連携が強力

※2026年5月時点

2. 低価格・コスパ重視の経費精算システム

経費BANK

初期費用を抑え、手軽にデジタル化を始めたい中小企業に向いています。金融系ノウハウを元にした振込連携がスムーズだったり、同じ会社の別サービスと連携して機能を増やしたりと、拡張性も高いです。

製品名初期費用月額費用(1名あたり・税込)特徴
経費BANK無料3,000円〜SBIグループが提供、低価格でコスパがよく、中小企業におすすめ
ジョブカン経費精算無料440円〜シンプルな機能で迷わず導入できる

※2026年5月時点

3. バックオフィス連携の経費精算システム

マネーフォワード クラウド経費

会計ソフトや勤怠管理など既存システムがあれば、同じシリーズでそろえることでデータ連携が簡単にできます。いずれもAI OCRの読み取り精度が高く、自動仕訳もスムーズのため、バックオフィス全体の手入力がほぼゼロです。

製品名初期費用月額費用(1名あたり・税込)特徴
マネーフォワード クラウド経費無料2,728円~マネーフォワードシリーズの経費精算システム。同シリーズを利用中の企業におすすめ
freee経費精算8,250円605円~freee支出管理の中の1システム。必要なシステムを選んで段階的なDX化が可能

※2026年5月時点

4. 豊富な機能がある経費精算システム

楽楽精算

導入実績が豊富で多機能なシステムです。ガバナンスと不正検知に優れ、規定違反などをAIが厳格に自動チェックしてくれます。いずれもカスタマイズ性も高く、自社フローに柔軟に対応可能、複雑な承認ルールの徹底が求められるため、専任サポートも手厚いです。

製品名初期費用月額費用特徴
楽楽精算100,000円30,000円〜国内累計導入社数No.1。圧倒的な知名度と信頼性
Concur Expense要問い合わせ要問い合わせ世界シェアNo.1。グローバルスタンダードの多機能システム

※2026年5月時点

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経費精算システムでよくある質問

── 無料トライアルでの確認箇所は?

現場との相性を見極めるために、次の3項目を重点的にチェックすることを推奨します。

項目詳細
画面の操作性従業員が、マニュアルなしで迷わず直観的に操作できるか
会計ソフトへの仕訳データ取り込み勘定科目や補助科目のマッピングが自社の会計処理と合っているかを、必ず確認CSVまたはAPI連携で会計ソフトに実際のデータをインポートしてみる
承認フローの再現性自社の承認ルートをシステム上で再現できるか。部門ごとに柔軟に設定を切り替えられるか

トライアル期間は製品によって異なりますが、だいたい2週間〜1ヶ月が一般的です。月末の精算処理を1サイクル体験できるよう、月初にトライアルを開始することをおすすめします。

── 導入コストの相場は?

建設業向けの経費精算システムにかかる費用は、おおむね次の3つです。

費用項目相場
初期費用無料〜100,000円
月額費用1名あたり300〜600円、または1名あたり10,000〜40,000円+従量課金
オプション費用APIや法人カード連携、電話サポート、AI機能など

初期費用が無料のシステムは基本的に自社で初期設定が必要、数十万円するものはベンダーによる導入支援があります。月額費用は「1名まで〇〇円」という課金制が多いですが、定額制や申請件数に応じた従量課金制を敷くシステムも存在します。

見落としがちなのがオプション費用です。単純な月額料金だけでなく、自社に必要な機能を含めた「総額」で比較しましょう。

── スムーズなシステム移行のコツは?

システムへの移行で最もつまずきやすいのは、現場が新しいシステムに慣れるまでのフェーズです。移行を円滑に進めるために意識したいポイントをまとめます。

移行を円滑に進めるポイント

  • 全社一斉ではなく、協力的な部署や少人数のチームで試験運用を行い段階的に導入する
  • 申請画面の項目名や並び順を、既存のフォーマットに近づけ心理的な抵抗をなくす
  • 操作手順の疑問点やトラブルのフィードバック機会を設けて都度改善する
  • 導入担当者の設置やマニュアルの整備する

最初から完璧な運用を目指すのではなく、小さく始めて改善を回していく姿勢が移行を成功させるコツです。

── 紙の領収書は廃棄できる?

電帳法の要件を満たして保存されたデータは、法的に原本と同等の効力を持ちます。そのため、要件を満たしたデータがあれば、紙の原本は廃棄できます。税務調査でもシステム内に保存されたスキャンデータを提示すれば問題ありません。

ただし、原本廃棄を従業員の判断に任せることはおすすめしません。申請者が個人の判断で捨ててしまうと、万が一スキャンデータに不備があった場合に原本との再照合ができなくなるリスクがあるためです。

廃棄までの保管期間や手続きは、社内規程であらかじめ明文化しておきましょう。 「検証完了のステータスになったら廃棄OK」「撮影後〇日以内に原本を経理へ提出、一定期間経過後に経理で廃棄」といったルールを定めておけば、申請者も経理担当者も迷わず運用できます。


中野貴利人

株式会社ミツモアのマーケティング本部SaaSビジネス部所属。現場向けの業務支援システム「プロワン」のAIコンテンツマーケティングを担当。建設、設備工事、ビルメンテナンス、リフォームなど、現場業界に向けたお役立ち情報を制作。著書5冊。

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