バーチャート工程表テンプレート3種!エクセルで月間スケジュールを管理する

「全体の日程がわかりにくい‥‥」
「無料ですぐに管理したい」

そこでバーチャート工程表のA4テンプレート3種類から、入力項目、メリットとデメリット、プロジェクト管理ツールの選び方まで、具体的な活用方法を一緒に見ていきましょう。

バーチャート工程表とは?並列作業が管理できる

バーチャートとは、各種工事やプロジェクトのスケジュール管理に用いられる一般的な手法の1つです。縦軸にタスク、横軸に時間を配置しており、棒グラフ工程表とも呼ばれます。各作業の期間をバーで視覚化することで、進行状況を一目で把握できるでしょう。

種類イメージ
月間バーチャート工程表
週間バーチャート工程表
時間バーチャート工程表

バーチャート工程表(月間・エクセル版)

シンプルに1カ月間の状況を記入する基本のフォーマットです。縦に「カテゴリ、工程名、開始日、終了日」を記入することで、各タスクが1日も切れ目なく、最初から最後まで進行していくことがわかります。

バーチャート工程表(週間・エクセル版)

1週間分のスケジュールが把握できるテンプレートです。縦に「カテゴリ、工程名」を記入し、日にちのセルには内容を追記できます。こちらのテンプレートもボタンを押すだけでダウンロードできて、すぐに使い始められます。

バーチャート工程表(時間・エクセル版)

1日分のタスクを時系列で記入できるテンプレートです。記入欄は「カテゴリ、工程名、開始、終了」であり、イベントなどで30分~1時間単位で業務が変わるスケジュールを決めるときに使えます。

バーチャート工程表の入力項目

バーチャート工程表の基本項目は次の通りです。目的が全体のスケジュールと進捗確認のため、シンプルなほうがわかりやすいです。

入力項目詳細
カテゴリ工程が多いために分類する
タスク名作業内容を端的に表現した名称
開始日作業を開始する予定日
終了日作業が完了する予定日

これらの基本項目に加えて、プロジェクトの規模や業界によっては「担当者名、優先度、進捗率、実績欄」追加することがあります。さらにWBS(Work Breakdown Structure)の考え方を取り入れて、大項目・中項目・小項目と階層化することで、大きなプロジェクトを管理することもできます。

エクセルでバーチャート工程表を作るメリット

1. 追加コストなしで今すぐ作れる

Excelでバーチャート工程表を作る最大の魅力は、追加投資なしで今日から始められる点にあります。ほとんどの企業ではすでにMicrosoft Officeのライセンスを保有しているため、新たなソフトウェアの購入費用や月額利用料は一切発生しません。

Excelなら思い立ったその日に運用を開始できます。無料テンプレートをダウンロードして、30分もあれば自社用にカスタマイズが完了します。明日の朝礼で「今日から使ってください」と周知すれば、即座に工程管理をスタートできます。

2. 簡単な関数で自動化もできる

Excelは豊富な関数を活用した工程管理の自動化ができます。適切に関数を組み込むことで、日々の入力作業を大幅に削減し、進捗計算ミスもゼロに近づけることができます。

例えば、WORKDAY関数を使って営業日ベースで作業期間を自動計算したり、関数の組み合わせ次第で遅延アラートを自動表示したりできます。Excel上級者がいる組織では特に威力を発揮します。

エクセルでバーチャート工程表を作るデメリット

1. リアルタイムの情報共有が難しい

Excelファイルをメール添付やフォルダ共有で運用すると、最新の進捗がリアルタイムで共有されません。複数メンバーが各自編集すると「どれが最新版か分からない」といった混乱が生じやすくなります。

スマホでの細かいセル操作も困難で、現場からの即時更新には不向きです。どうしてもネット環境への依存や同時編集の競合など、課題が残ります。

2. 手動作業によるミスが発生しやすい

Excelは人為的ミスのリスクがつきものです。日付の入力間違いや数式の誤削除など、ちょっとした操作ミスで工程表全体が狂うことがあります。関数を含む複雑なシートでは、不慣れなメンバーのミスで復旧に時間がかかります。

命名規則を無視したファイルも乱立し、バージョン管理も煩雑になりがちです。専用ツールのような変更履歴機能がないため、トラブル時の原因特定にも苦労します。

バーチャート工程表の代わりになるツール

スマホで操作できるタスク管理ツール6選

Trello

Excelでの管理に限界を感じたら、検討したいのがスマホアプリもあるタスク管理ツールです。初心者向けから大規模プロジェクト向け、Excel連携重視型まで種類は豊富です。

サービス名月額料金(1ユーザー)主な特徴おすすめの企業規模
Trello無料〜5ドル付箋感覚のカンバン方式。直感的なドラッグ&ドロップ操作。無料プランで基本機能充実。小規模チーム、タスク管理初心者
Asana無料〜10.99ドルリスト・ボード・タイムライン表示を切り替え可能。15名まで無料で利用可能。中小企業、部署単位のプロジェクト
Smartsheet7ドル~Excelと酷似した操作感。セル編集や数式入力が可能。Excelファイルの双方向同期にも対応。Excelからの移行期、ハイブリッド運用
Wrike無料〜15ドルExcel形式でのエクスポート・インポート機能が優秀。カスタムフィールドで独自の項目管理が可能。Excel連携重視、報告書作成が多い部署
Monday.com8ドル〜200種類以上のテンプレートと豊富な自動化機能。Slackなど外部ツールとのAPI連携が強力。中堅〜大規模、高いカスタマイズ性が必要
Microsoft Project10ドル〜リソース管理機能が充実。クリティカルパス分析など専門的なPM手法に対応。大規模プロジェクト、システム開発、建設

※ 2025年11月時点

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株式会社ミツモア マーケティング本部所属。業務管理システム「プロワン」のコンテンツマーケティングを担当。建設、設備工事、ビルメンテナンス、リフォームなど、現場業界に向けたお役立ち情報を制作中。著書5冊。

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