今回、代表取締役の北川様と社長補佐の青柳様に、「プロワン」を導入し、どのようにしてDXの土台を築き、ビルメンテナンス業界全体の未来を見据えた壮大なビジョンに繋げようとしているのか、詳しくお話を伺いました。
創業から半世紀。お客様の建物の価値を高める「ビルメンコンシェルジュ®」
── はじめに、貴社の事業内容と皆様の役割についてお聞かせください。
北川様:弊社は1968年に創業者が夫婦で始めた学校のトイレ清掃からスタートしました。そこから清掃、警備、設備、建設と事業を広げ、現在は「ビルメンコンシェルジュ®」として、お客様の建物の価値を高める総合的なサービスを提供しています。私自身は、アルバイトからこの業界に入り、20年の現場経験を経て社長に就任しました。現在は経営チームの一員として、主に営業と現場管理を統括しています。
青柳様:私は社長補佐として総務全般、システム導入、スタッフ管理などを担当しています。
担当者が代わると情報も消える。深刻な「属人化」が経営の足かせに
── プロワン導入前は、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか?
青柳様:プロワン導入前は、ほぼシステムらしいシステムは使っておらず、会計ソフトと自社開発したファイルメーカーのシステムを部分的に利用しているだけでした。一番の課題は、過去の情報が蓄積しづらいことでした。契約書や作業の覚書、仕様書といった重要書類はデータと紙で保管していましたが、どれが最新版なのか、どこにあるのかを探すのが大変で、一元管理ができていませんでした。
北川様:特に、営業担当者が変わるときの情報欠落は深刻でした。長年引き継がれてきたお客様の情報が担当者の頭の中にしかなく、異動や退職のたびにその情報が失われてしまう。結果として人が入れ替わるとサービスの質が落ちてしまうことがありました。経営の安定を考えると、この属人化はどうしても解決しなければならない課題でした。
青柳様:他にも、営業担当者の進捗が本人にしか分からない状態でした。上司が「あの案件どうなってる?」と聞かないと進捗が見えず、情報共有のたびに「何月頃にアプローチしたお客様で…」と一から説明する必要がありました。また、月の管理会計における集計作業は、ほぼ全て人力でした。北川社長が自らExcelで各所のデータを集めて資料を作成しており、本来もっと時間を割くべきコア業務の時間を奪ってしまっていました。
決め手は「応用力」と「寄り添う姿勢」。自社の未来を描けた唯一のシステム
── 数あるシステムの中から、プロワンを選ばれた理由は何だったのでしょうか?
青柳様:DXを進める必要性は強く感じており、2024年の夏頃から本格的にシステムの検討を始めました。Salesforceなども含め、本当に多くのシステムを比較しましたが、最終的にプロワンを選んだ一番の理由は、「自社にとって都合のいい形が作れそうだ」という応用力の高さに期待できたからです。
北川様:例えば顧客管理ひとつ取っても、単純に顧客情報を検索できるだけでは弊社ではほぼ役に立ちません。弊社が必要としていたのは予実管理──「去年のA社の清掃はどうだった? 警備は? 設備は? それに対して今年の当月はどうか?」という見方です。そこに対して、プロワンは「できます」「寄り添っていけます」と言っていただけました。
青柳様:CRM、SFA、ワークフローなど、我々が必要としていた機能が幅広く一つのシステムにまとまっていたのも大きな魅力でした。もともとは複数のシステムを組み合わせてつなぎ合わせる覚悟でいたのですが、これ一つで全部いけるんじゃないかと思えたんです。そして、営業やCSの皆さんの提案力とサポート体制ですね。我々のやりたいことを深く理解し、実現に向けて伴走してくれる姿勢が、一番心に響きました。
導入4ヶ月で営業利益200%超。ITが苦手な社員でも定着し、会社が変わった
── 現在、プロワンをどのように活用され、どのような効果が生まれていますか?
青柳様:主に営業、経理、総務、そして経営層が活用しています。営業担当は、リードの段階から案件情報をプロワンに入力しています。これにより、いつ、誰が、どんな経緯で、今どのフェーズにいるのかが一目瞭然になりました。経理は、これまで月末に営業から急に依頼されていた顧客登録や請求業務を、プロワン上で事前に把握できるため、連携が非常にスムーズになりましたね。
北川様:営業担当者の意識はだいぶ変わってきたと思います。プロワンのカンバンボードで自分の案件が可視化されるので、「今、自分は現地調査の段階だ」「次は見積提出だ」というように、自分の行動を分解して捉える癖がついてきました。また、当たり前のことですが、原価を明確に入力するようにしたことでコスト意識が高まり、設備工事の粗利率が約4%も向上しました。
── そうした意識やプロセスの変化は、売上といった具体的な数値にも表れていますか?
北川様:はい。プロワンを導入してまだ4ヶ月ほどですが、今期の着地見込みは前年比で売上110%、営業利益は200%以上になりそうです。これは、プロワンによる業務プロセスの可視化と、我々が取り組んできた組織改革との相乗効果だと感じています。
青柳様:経営層にとっては、時間削減というよりも「今までできなかったことができるようになった」という価値が非常に大きいですね。以前は、もっと深く経営データを見たいと思っても、その都度Excelで集計の型を作るのに膨大な時間がかかるため、諦めていた部分がありました。正直、その膨大な時間を「かけてこなかった」というのが実情です。それが今では、プロワンを開けばいつでもリアルタイムで全体の状況をレポートで確認できます。「あのお客さんはどうなってるかな」「次の施策はどうしようか」と思った瞬間にデータを調べられる。これは経営判断のスピードを上げる上で、計り知れないメリットです。
── 業務効率の面ではいかがですか?
青柳様:場所を選ばずに仕事ができるようになった効果は大きいですね。以前は見積作成のために必ず帰社する必要がありましたが、今では外出先からでも対応できます。現場に出ずっぱりの部長がいるのですが、彼が見積もりのためだけに事務所に戻る時間がなくなり、お客様への提案スピードが格段に上がりました。さらに、社内で取り組んでいる工程表作成ともうまく噛み合い、結果として会社全体の残業時間を肌感覚で約20%は削減できています。
── 40〜50代の社員様が多いと伺いましたが、システムの定着はスムーズでしたか?
青柳様:正直、弊社はITリテラシーが高い会社ではありませんでした。パソコンの文字入力もゆっくり、という社員もいます。だからこそ、システム選定では「簡単であること」が重要でした。その点、プロワンはITに不慣れな社員でも自分で案件を登録できるようになり、今では全員が問題なく使っています。これは素晴らしい成功事例だと思います。
業界の常識をデータで変える。「ユニークAI」で創る、人が輝く未来
── 最後に、今後の事業展望とプロワンへの期待をお聞かせください。
北川様:私たちの仕事は、ただ建物を綺麗にしたり、守ったりするだけではありません。お客様の建物の価値を上げること、そしてビルメンテナンス業界の未来をより良くしていくことです。今、業界は深刻な人手不足に陥っており、サービスの品質が7割も低下していると感じています。この状況を解決するため、我々は壮大なビジョンを掲げています。それが「ユニークAI」構想です。
── 「ユニークAI」とは、具体的にどのようなものでしょうか?
北川様:プロワンをデータ基盤として、現場の実態データを蓄積・AIで分析し、業務の最適化を図る仕組みです。例えば、大学のトイレ清掃。1階と5階では利用頻度が全く違います。どの便器がよく使われるかすらデータで分かります。そのデータを基に、「このトイレは毎日じゃなく3日に1回でいい」「この便器は重点的に」といった、科学的根拠に基づいた最適な清掃プランを立てるのです。
これは、ビルメン業界の「週5回清掃するのが当たり前」という、言わば売上確保のための常識を破壊する試みでもあります。本当に必要なサービスを、最適な頻度で提供する。それによって生まれた時間とコストで、働く人の価値を上げ、平均時給2,000円を本気で目指しています。 清掃や警備は、社会に不可欠なエッセンシャルワークです。その価値を、私たちが証明したいんです。
── その壮大なビジョンの中で、プロワンはどのような役割を担うのでしょうか。
北川様:プロワンは、まさにそのビジョンの実現に不可欠な“土台”です。今まで砂漠のようだった我々のデータ基盤を、強固なものにしてくれました。ここに正確なデータを蓄積していくことで、初めて「ユニークAI」が動き出します。プロワンには、これからも我々のビジネスに寄り添い、この壮大な挑戦を支えるパートナーとして、共に成長していってくれることを期待しています。

プロワンの導入はカスタマ-サクセスのスタ-トにすぎません。導入後、プロワンは導入企業様と併走し、事業成長というゴ-ルに向かって全力で支援します。