掛け率計算とは?計算シミュレーションでわかる原価と利益の関係

「6掛けと言われても、パッとはわからない」
「上代や下代などの単語も難しい…」

そこで、掛け率計算の基本から、掛け率や仕入れ原価を算出するシミュレーション、目的に応じた計算式、よくある質問回答まで、現場で役立つ知識を整理していきましょう。

1分でわかる掛け率とは?

掛け率とは、販売価格(上代)に対する仕入価格(下代)の割合のことです。例えば、定価1,000円の商品を600円で仕入れる場合、掛け率は「60%」や「6掛け」と呼びます。

単語同義語意味
販売価格上代(じょうだい)、定価、小売価格お客様が実際に購入する金額
仕入価格下代(げだい)、原価、卸値メーカーや卸業者から買い取る金額

また、掛け率と粗利率の違いは、コストと利益の違いです。販売価格に対するコストの割合なら「掛け率」、販売価格に対する利益の割合なら「粗利率」となります。両者は表裏一体であり、掛け率が60% なら、粗利率は40%と決まります。

掛け率の計算シミュレーション

簡易的な計算シミュレーションを通じて、掛け率計算を試してみましょう。販売価格と掛け率、もしくは販売価格と粗利率を入力すると、仕入価格を計算できます。

掛け率で仕入価格を計算する

%
仕入価格 600
粗利 400
粗利率 40%

粗利率で仕入価格を計算する

%
仕入価格(上限) 600
粗利 400
掛け率 60%

掛け率の基本的な計算式

1.仕入価格の求め方

定価1,000円の商品を6掛けで仕入れる場合、仕入価格は「1,000×60%=600円」で求めます。

上代 × 掛け率 = 下代

2.販売価格の求め方

定価600円で仕入れた商品を6掛けで販売したい場合、販売価格は「600÷60%=1,000円」で求めます。

下代 ÷ 掛け率 = 上代

3.掛け率の求め方

定価1000円の商品を600円で仕入れる場合、掛け率は「600÷1,000=60%」で求めます。

下代 ÷ 上代 × 100 = 掛け率(%)

掛け率計算で気を付けるポイント

1.消費税は含めない

原価は原則、税抜きで計算します。店舗での販売価格は税込で表記されることが多いので注意しましょう。

項目計算方法
誤った計算定価(税込) × 掛け率 = 原価
正しい計算定価(税抜) × 掛け率 = 原価

2.掛け率と割引率を区別する

掛け率と割引率は意味が全く異なります。商談をするときは、どちらの言葉を使っているか確認が必要です。

用語定義具体例
掛け率定価に対して支払う額の割合掛け率60%で買うは「6掛け」
割引率定価から値引かれる額の割合割引率60%で買うは「4割引き」

掛け率計算でよくある質問回答2選

──業界ごとの掛け率の相場はどのくらい?

商品の種類や在庫リスクによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

業界カテゴリ掛け率相場特徴
アパレル50〜60%トレンドによる在庫リスクが高いため、利益率を確保しやすく設定される
雑貨・インテリア60〜70%ブランド力や販売チャネルによって変動が大きい
食品・日用品70〜80%回転率は高いが、薄利多売のモデルになりやすい

──掛け率を素早く計算するには?

よく使う掛け率と利益率の関係をまとめた早見表を保存しておけば、計算の手間を省けます。

掛け率利益率のイメージ
50%(5掛け)高収益ライン
60%(6掛け)標準的な掛け率
70%(7掛け)回転率の高い商品などに限られることが多い

また、営業管理アプリを使えば、商品ごとに基本の掛け率が登録されており、商談内容をそのまま見積書に反映できたり、過去の掛け率を反映したりできるメリットがあります。

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中野貴利人

株式会社ミツモアのマーケティング本部所属。業務管理システム「プロワン」のコンテンツマーケティングを担当。建設、設備工事、ビルメンテナンス、リフォームなど、現場業界に向けたお役立ち情報を制作。著書5冊。

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