利益を人へ、成長を会社へ――挑戦と進化で切り拓く未来

株式会社山一
「快適な住まいづくりに貢献し、世の中から期待される企業になる。」――この経営理念のもと、東京都昭島市を本社に、神奈川県をはじめ5つの支店で事業を展開している株式会社山一様。1919年(大正8年)の創業以来、建築資材をはじめ、時代のニーズに合った製品を提供し続けてきました。

導入の背景と課題

  • 商談から御見積りまでが仕組化されておらず、情報が属人的になりやすい
  • 部門ごとに情報共有が出来ていない

導入の効果

  • 情報共有のためのツールとして活用できる
  • 見積を組織的に追っていくことができる
  • 書類のデジタル化が図れる

「会社としてしっかりと業績を上げ、従業員に還元し環境も整えながら、“ここで働いてよかった”と思ってもらえる会社にしていきたいです。」──そう語るのは、6年前に先代であるお祖母様から事業を継承し、新しい世代の採用やシステム導入など、積極的に改革を進めている社長の齊藤浩史様。今回は、同社 神奈川統括部に所属する河野(かわの)様とともに、これまでの歩みや今後の展望について伺いました。

ベテランと若手が共に支える、堅実な組織体制

── 貴社の沿革・事業内容について、簡単に教えていただけますでしょうか。

齊藤様: 当社は1919年(大正8年)5月に創業し、今年で106年を迎えました。創業者は私の曽祖父にあたり、1936年(昭和11年)に法人として設立されて以降、建材を取り扱う企業として、地域に根差した事業を長年にわたり展開してまいりました。
私が社長に就任したのは2019年(平成29年)1月です。きっかけは、当時社長を務めていた祖母から「会社を継いでみないか」と声をかけられたことでした。私が24歳のときで、正直そのときは深く考えることもなく、軽い気持ちで引き受けてしまったというのが本音です。
とはいえ、その後は会社に入社し、グループ会社への出向や現場での実務を通じて、業務の流れや経営の実態について学んでいきました。そして数年後、祖母の他界を機に事業を正式に継承することとなりました。
しかし、就任当時の会社は債務超過という非常に厳しい状況にあり、「このまま廃業した方がよいのでは」といった声も少なからずありました。そのような中で、100年を超える歴史を持つ会社を自分の代で終わらせることはできないという強い思いから、覚悟を決めて社長を引き受けました。

── 従業員数とそれぞれの部署の役割について教えていただけますでしょうか。

齊藤様:現在、当社の従業員数は私を含めて本社15名、神奈川エリアには工事部門を含めて23名、甲府に7名、北関東に6名と、全体で50名強の体制となっています。各拠点ごとに役割を分担しながら、営業から施工、配送まで一貫した連携体制を構築しています。
スタッフの年齢層は全体的に高めで、いずれも業界で長年の経験を積んだベテランが中心です。高い専門性と安定した対応力は、当社の大きな強みとなっています。一方で、数年前からは次世代を見据えた若手人材の採用にも注力しており、技術や知識の継承を図りながら、よりバランスの取れた組織づくりを進めています。

── お取引先の特徴や割合について詳しく伺えますか?

齊藤様:弊社は、事業ごとに異なるお客様と取引をしています。もともと問屋としてスタートしたため、現在も販売店様向けの資材卸が全体の約50%を占めています。もう半分は、工事部門による直接営業で、ゼネコンやマンション管理組合などへの施工提案・対応を行っています。
昨年の工事件数は年間1,700件にのぼる案件を手がけています。物販については、日々安定した取引が続いています。最近では、管理組合を含めた一般のお客様からのご依頼も増えつつあり、BtoCにも柔軟に対応しています。

「最も改善すべきは“情報共有”だと気づきました」

── まずは、プロワン導入前のご状況についてお聞かせいただけますか?

齊藤様:メーカー側から提供されていた基幹システムを利用しており、受注後の原価管理や請求処理、発注データの取り込みといった業務は対応できていました。しかし、受注に至る前の段階、つまり商談や見積の管理については、仕組みとして整っていない状態でした。

── 業務全体を通して、どのような課題を感じていらっしゃったのでしょうか?

齊藤様:最大の課題は、部門間での情報共有が不十分であったことです。営業、積算、施工管理といった各部門が、それぞれに必要な情報を持ってはいるものの、それが十分に共有されていない。
たとえば、積算担当者がどれだけ精度の高い見積を作成しても、その詳細が営業にすべて伝わっていなかったり、施工管理側がその情報を把握していないという状況が散見されました。また、会社として業務時間の削減と成果の両立が求められる中、「どこを改善すれば業務全体のスピードが上がるのか」と考えたとき、 やはり鍵となるのは“情報共有の仕組み”だという結論に至りました。

── そうした中で、プロワンにご興味を持っていただいたきっかけは何だったのでしょうか?

齊藤様:プロワンについて展示会で知り、自分なりに他のシステムと比較検討する中で、「川上から川下までオールインワンで管理が可能」という点が一番の魅力でした。

情報共有の円滑化と業務の統一化に期待―見積や見積や書類の管理をスムーズに一元化へ

── 導入によって、どのような効果を期待されていますか?あわせて、特に魅力に感じていただいている点があれば教えてください。

齊藤様:まずは、社内の情報共有をスムーズにするツールとして期待しています。また、見積の進捗を組織的に管理できるようになり、書類のデジタル化も進められると考えています。
河野様:これまで人によって異なっていた業務のやり方も、入力方法を統一することで全体の流れを揃えることができます。バラつきがなくなり、同じ基準で情報を入力するため、部署ごとの比較や分析もしやすくなる点に魅力を感じています。

「見積書一覧」では、進捗状況をひと目で把握できます。さらに“絞り込み”機能を使えば、部署や発行日などの条件で対象を簡単に絞ることが可能です。

── ご提案から運用開始における担当者の対応についてはいかがだったでしょうか。

河野様:対応が難しいことについては率直に伝えていただくこともありますが、対応可能なことにはスピーディに動いてくださるので、安心してやりとりができています。

齊藤様:一生懸命取り組まれている姿勢がこちらにも伝わってきて、信頼感があります。

「働いてよかった」と思える会社を目指して―人を大切にする環境づくりと、企業としての成長を両立

── システムの活用に限らず、御社として今後描いている展望についてもぜひお聞かせください。

齊藤様:「ここで働いてよかった」と感じてもらえる会社にしたい、というのが一番の想いです。
私たちの仕事は工事や配送、現場管理など“人が動く仕事”だからこそ、できるだけ働きやすい環境を整えていきたいと考えています。業界的にはまだアナログで不合理な部分もありますが、企業としてしっかりと利益を出し、その分をスタッフにしっかり還元していく――そんな好循環をつくりながら、これからも成長を目指していきたいと思っています。

── 今後プロワンにどのようなことを期待していますか?

齊藤様:今後は、たとえば四則演算など、より実務に即した機能が加わることを期待しています(すでに予定があると伺っていますが)。
また、単に機能を増やすのではなく、ユーザーの使いやすさを第一に考えたUI設計を大切にしてほしいと思っています。
私たちが求めているのは、シンプルで直感的に使える機能です。業務効率化につながり、数字の見やすさや読み取りやすさといった点にも、今後さらに目を向けていただけたら嬉しいですね。

プロワンの導入はカスタマ-サクセスのスタ-トにすぎません。導入後、プロワンは導入企業様と併走し、事業成長というゴ-ルに向かって全力で支援します。これからも、企業様それぞれの成長物語をお届けしていきます。

企業情報

会社名
株式会社山一
業種
建材販売・施工
規模
-50名

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