「いくらかかって、それに見合うのか?」
「現場が混乱した例を知りたい」
そこで、DXのデメリット一覧から起こりやすいトラブル、実際にデメリットに直面した事例までを一緒に見ていきましょう。
DXの事例や機能を1冊に、「DXまるわかりガイド」全67ページ
DXのデメリットとトラブル
1. DXで避けにくいデメリット4選
DXを推進する以上、ある程度覚悟しておくべきデメリットがあります。事前に把握しておくことで、社内の合意形成がスムーズになります。
| デメリット | 具体例 |
|---|---|
| コスト増加 | 月額5万円で導入したツールが、ユーザー追加やストレージ拡張で月額15万円に膨らんだ |
| 一時的な効率低下 | 紙の日報を10分で書いていた現場職人が、タブレットに切り替えたら入力に30分かかり、初月の残業が増えた |
| 現場からの反発 | ベテラン営業がCRMへの入力を拒否し、従来どおりExcelで顧客管理を続けてしまった |
| マニュアル・研修の負担 | 操作マニュアルの作成に管理部門が2週間かかりきりになり、月次決算の対応が遅れた |
2. 事前対策で防げるトラブル4選
一方で、以下のトラブルは事前の準備や対策で防げる可能性があります。導入前にチェックしておきましょう。
| トラブル | 具体例 |
|---|---|
| 業務の属人化 | 受発注システムを導入したが、操作方法を知る社員が1人しかおらず、その社員が休むと請求書の発行が止まる |
| 既存システムとの連携不全 | 新しい勤怠管理ツールと既存の給与計算ソフトが連動せず、毎月手作業でCSVを加工して取り込んでいる |
| データ移行時の欠損 | 旧システムの取引先コード体系が新システムと合わず、過去3年分の発注履歴がひもづかなくなった |
| イレギュラー対応の遅延 | 返品処理のワークフローが未整備で、システム上で処理できず顧客への返金が1週間遅れた |
脱アナログから一元管理まで、
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業種や機能ごとのDX成功事例を1冊に。自社に合うヒントがきっと見つかります。
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DXツール選定リスク診断
DXツールを選ぶときにリスクとなり得る事象が存在するかを診断できるチェックリストです。それぞれに当てはまるかどうか、率直に診断してみましょう。12点以上はリスクが潜んでいる状態です。
ツール選定時の落とし穴を事前に把握できます
※ 実際の状況は条件によって異なる場合があります。本診断結果はあくまでも目安としてご利用ください。
DXのデメリットを乗り越えた事例3選
CASE1. エナライン株式会社の事例

導入前の状況
制作部・営業部の担当者がそれぞれカスタマイズしたExcelやWordで個別に顧客管理や見積書作成を行っており、案件全体を把握する術がない状態が続いていた。
DX推進の壁
属人化した膨大な顧客情報の移行に手間取り、過去に1度システム導入を断念。見積・案件管理が個人任せのまま、全体の進捗が見えない状態が続いた。
どう乗り越えたか
自社のペースに合わせて伴走サポートしてくれるプロワンを選定。事業部の課題を深く理解したうえで、導入後の運用イメージを事前に共有した。
DX運用の成果
顧客管理・見積作成・案件進捗が一元化され、案件全体の把握と完了予測が可能になった。
CASE2. 株式会社佐々木プラントの事例

導入前の状況
工場のプラント配管工事やメンテナンスを手掛ける同社では、案件に対する人員配置が課題となっており、ネットで見つけた他社製の工事管理ソフトを金額の安さから試験的に導入していた。
DX推進の壁
安さで選んだ他社製の工事管理ソフトが使いにくく、肝心のカレンダー機能も実用に耐えず現場に定着しなかった。人員配置のダブルブッキングも解消できないまま。
どう乗り越えたか
「安ければいいわけではない」という教訓から、現場の使いやすさと機能の充実度を軸にシステムを再選定。
DX運用の成果
携帯電話から現場で報告書や見積書を作成でき、人員配置や進捗をリアルタイムで確認。現場主導で活用が定着した。
CASE3. 株式会社カルモアの事例

導入前の状況
工場のプラント配管工事やメンテナンスを手掛ける同社では、案件に対する人員配置が課題となっており、ネットで見つけた他社製の工事管理ソフトを金額の安さから試験的に導入していた。
DX推進の壁
安さで選んだ他社製の工事管理ソフトが使いにくく、肝心のカレンダー機能も実用に耐えず現場に定着しなかった。人員配置のダブルブッキングも解消できないまま。
どう乗り越えたか
「安ければいいわけではない」という教訓から、現場の使いやすさと機能の充実度を軸にシステムを再選定。
DX運用の成果
携帯電話から現場で報告書や見積書を作成でき、人員配置や進捗をリアルタイムで確認。現場主導で活用が定着した。
DXのデメリットを乗り越える3ステップ
STEP1. 事前にプランニングを入念にする
事前にしっかりと計画を立てることで、DX推進における不安を減らすことができます。必ず押さえておきたい3点をピックアップしました。
DX推進のプランニング
- 想定されるトラブルやデメリットを事前に説明し、対策を考えておく
- 特定の部署でテスト導入し、効果を実感できてから広く展開する
- 「機能が十分か」「ランニングコストが適切か」など、導入判断のための基準を明らかにする
STEP2. 見落としやすい業務を洗い出す
業務の洗い出しが不十分なまま導入すると、「必要な機能がない」「イレギュラーに対応できない」といった問題が発生します。特に見落としやすいのは、経験則で回っている業務や、明文化されていないルールです。
| 漏れやすい業務 | 放置すると? |
|---|---|
| 明文化されていない顧客別の特殊ルール | システムに反映されず、導入後にクレームや納品ミスが発生する |
| 現場メンバーが感覚で調整している業務 | ベテランしか判断できず、システム化しても属人化が解消されない |
| 担当者個人に依存している連絡網 | 担当者不在時に顧客対応が止まり、トラブルが拡大する |
STEP3. トラブルが起きたときの対応策を決めておく
綿密な計画を立てていても、導入後に想定外のトラブルが発生する可能性はあります。あらかじめ対応方法を決めておけば、慌てずに対処することができます。
| 起こりうるトラブル | 事前に打てる対策 |
|---|---|
| 現場の理解が得られず、旧来のやり方に戻ってしまう | 導入前に「何が楽になるか」を具体的に提示する。移行期間を十分に設け、並行運用の期間をつくる |
| 想定以上のコストがかかってしまう | 必要なオプションを事前に洗い出し、ユーザー数が増えた場合の費用もシミュレーションしておく |
| セキュリティ事故が発生する | アクセス権限の設定可否、多要素認証の対応有無をシステム選定時に確認しておく |