「バラバラで進捗がわからない」
「現場が書いてくれない」
無料でダウンロードできる作業日報のテンプレートから、作業日報に必要な入力項目、書き方、Excelより便利なおすすめサービスまで、会社の状況に合った「作業日報の最適解」を具体的に見てみましょう。
CONTENTS
作業日報エクセル(シンプル)
シンプルにその日の状況を記入する基本のフォーマットです。記入欄は「業務内容、特記事項、次回業務」のみで入力負担が少なく、全業種の社員、パート・アルバイトに適しています。

作業日報エクセル(時間あり)
時刻別に業務詳細が記入できるテンプレートです。記入欄は「業務内容、時刻、業務詳細、特記事項」で、毎日複数の業務をこなしている従業員から、現場作業員や現地スタッフまで使用できます。

作業日報エクセル(時系列)
時系列で業務詳細が記入できるテンプレートです。記入欄は「時刻、業務詳細、特記事項」であり、時間単位で業務が変わる従業員におすすめです。先にスケジュールを決めるときにも使えます。

作業日報エクセル(建設業向け)
時刻と業務内容をセットで記入できるテンプレートです。記入欄は「目標、時刻、業務内容、特記事項、コメント」であり、業務が1時間単位で変わらなくても、複数をこなす建設業向けです。

作業日報テンプレートの入力項目
効果的な作業日報は、必要十分な項目を過不足なく設定することが大切です。項目が多すぎると手間が増えて形骸化しやすく、少なすぎると必要な情報が把握できません。基本的に含めるべき項目は以下のとおりです。
| 入力項目 | 詳細 |
|---|---|
| 基本情報 | 日付、記入者の所属、氏名が1セットです。勤務時間の開始と終了を配置する企業もあります。必須項目で上部に固定で書けるようにします。 |
| 業務内容 | 業務内容によって、時間の記入なしとありで分かれます。時間なしのほうが書きやすいですが内容のバラつきが大きくなります。 |
| 目標 | その日に完了させる業務内容を先に記載します。 |
| 特記事項 | 作業報告以外で、上長に伝えたい反省点、連絡、相談、提案などを追記する箇所です。 |
| コメント | 上長のコメントです。フィードバックすることで業務改善につながります。 |
業務内容には、定量データとして「作業時間、処理件数、売上金額」など、数値化できる実績を記録することが多いです。製造業なら「不良品数」「稼働率」、IT企業なら「使用言語・ツール」「エラー対応時間」、接客業なら「クレーム内容」「お客様の声」などになります。
また、定性情報として「気づき、課題、明日の予定」などを自由記述で入力してもらい、業務改善に直結する情報を意識的に収集する仕組みにすることも大切です。
Excelで作業日報を管理するメリット
1. コストをかけずにすぐ始められる
Excelで作業日報を管理する最大の魅力は、追加投資なしで今日から始められる点にあります。ほとんどの企業では既にMicrosoft Officeのライセンスを保有しているため、新たなソフトウェアの購入費用や月額利用料は一切発生しません。
Excelなら思い立ったその日に運用を開始できます。無料テンプレートをダウンロードして、30分もあれば自社用にカスタマイズが完了します。明日の朝礼で「今日から使ってください」と周知すれば、即座に日報管理をスタートできます。
2. 関数で入力や集計を自動化できる
Excelは豊富な関数を活用した業務の自動化ができます。適切に関数を組み込むことで、日々の入力作業を大幅に削減し、集計ミスもゼロに近づけることができます。
例えば、SUMPRODUCT関数を使って製品別の作業時間を自動集計したり、関数の組み合わせ次第で高度な分析を可能にしたりできます。Excel上級者がいる組織では特に威力を発揮します。また、業務内容や組織体制の変化に合わせて柔軟にカスタマイズできることも魅力です。
Excelで作業日報を管理するデメリット
1. 複数人での同時編集や共有が難しい
Excelファイルの最大の弱点は、複数人が同時に編集できないことです。誰かがファイルを開いている間、他の人は読み取り専用でしか開けません。10名程度のチームなら譲り合いで何とかなりますが、30名を超えると編集待ちの渋滞が頻発します。
また、共有フォルダにファイルを置く方法も一見便利ですが、誤って他人のデータを上書きしてしまったり、ネットワークドライブへのアクセス権限の管理が煩雑になったりと、運用面での課題は尽きません。
2. ファイル破損やバージョン管理のリスク
Excelファイルは、予期せぬタイミングで破損するリスクを常に抱えています。関数の循環参照、マクロのエラー、大量データによるファイルサイズの肥大化など、原因はさまざまです。
バージョン管理の混乱も深刻な問題です。「作業日報_最終版.xlsx」「作業日報_最終版2.xlsx」「作業日報_最終版_修正済み_20251117.xlsx」といったファイル名が乱立し、本当の最新版がどれなのか分からなくなる状況に陥ります。
3. スマホからの入力や確認がしにくい
Excelファイルをスマホやタブレットで扱うのは困難です。画面サイズの制約により、複雑な表やグラフは見づらく、ピンチイン・アウトを繰り返しながらの操作は非常にストレスフルです。
スマホで入力できないと、リアルタイムでの情報共有もできません。会社に戻るまで待たなければならない結果、記憶が薄れて詳細な報告ができなくなります。営業職や現場作業員にとって、この制約は業務効率を著しく低下させます。
作業日報管理におすすめのサービス
日報に特化したシンプルな日報アプリ

Excelでの管理に限界を感じたら、まず検討したいのが日報管理に特化したクラウドサービスです。これらのツールは、日報の作成・提出・閲覧という基本機能に絞り込むことで、導入のハードルを下げ、誰でもスマホで直感的に使えるよう設計されています。
| サービス名 | 月額料金(1ユーザー) | 主な特徴 | おすすめの企業規模 |
|---|---|---|---|
| gamba! | 980円~ | SNS感覚で投稿できる日報。いいね!機能でモチベーション向上 | 10~100名 |
| 日報365 | 200円~ | 圧倒的な低価格。テンプレート豊富で導入即日から運用可能 | 5~50名 |
| Pace | 500円~ | AIが日報を分析し、業務改善の提案を自動生成 | 20~200名 |
営業・現場・経営がデータでつながるシステム

プロワンは、作業報告アプリを搭載した業務管理システムです。営業から施工・保守、請求・収支までの工程を1つのプラットフォームでつなぎ、建設・設備工事・リフォーム・ビルメンテナンスなどの現場起点のデータをリアルタイムに経営判断へ還元します。