同社では、 大和ハウスグループへの移行に伴う基幹システムの変更によって、従来のSFAと連携できなくなるという課題に直面していました。この状況を打開し、一層の業務効率化と顧客サービス向上を実現するべく、プロワンの導入を決定。今回、事業戦略本部の柳田様、管理本部の鈴木様、福田様に、導入の経緯と今後の展望について詳しくお話を伺いました。
住まいの価値を高める、トータルリフォームサービス
── まず、貴社の事業内容についてお聞かせください。
柳田様:当社のルーツは1969年の創業に遡ります。長年にわたり大手住宅関連グループの一員として住宅事業を展開してきましたが、2024年4月に大和ハウスグループへ加わり現在の社名となりました。事業領域は、リフォーム工事、新築工事、そして新築ユーザー様向けのアフターサービスを含むリフォーム工事まで、住まいに関する幅広いサービスを提供しています。戸建て、マンション、賃貸物件など、あらゆる住宅タイプに対応し、お客様の住まいの価値向上に貢献しています。
── 現在の業務規模はどの程度でしょうか。
柳田様:主に一般のお客様を中心に、毎月約300件の案件を扱っています。営業から施工、アフターフォローまで、全社一体となってお客様満足度の向上に取り組んでいます。
システム分断が引き起こす「負の連鎖」
── プロワン導入前は、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか。
柳田様:最も大きな課題は、複数システム間でデータ連携ができていなかったことです。SFAシステムとグループの基幹システムそれぞれに同じデータを何度も入力する必要があり、二重入力による工数増加とミスのリスクが常に存在していました。
さらに、基幹システムからSFAへのデータ反映も手作業に頼っていたため、データを手動で抽出・インポートする作業を繰り返していました。この作業に時間を取られ、リアルタイムでの契約状況や売上の把握ができないという問題もありました。月次でしか個人実績がまとまらず、営業担当者が自分の立ち位置を把握できないという課題もありました。
── 2024年4月に大和ハウスグループへ移行されたことで、業務の管理体制にも大きな変化があったとお伺いしました。
柳田様:はい。グループ移行に伴って基幹システムが変更された結果、従来は可能だったSFAとの連携が断たれてしまいました。今まで自動化されていた部分が手作業に戻ってしまい、業務効率が大幅に低下してしまったのです。これにより、業務の非効率さが一層深刻化し、まさに「不便さが日に日に露呈していく」ような状態でした。
決め手は「自社の業務に合わせられる」圧倒的なカスタマイズ性
── 数あるシステムの中から、なぜプロワンを選ばれたのでしょうか。
柳田様:集客からアフターフォローまで一気通貫で管理できるシステムを探していました。複数のシステムを検討しましたが、プロワンには3つの決め手がありました。
まず操作性の良さです。現在使用しているSFAと見た目が似ており、営業担当者が受け入れやすいと感じました。スマートフォンアプリの操作性も優れていて、外出先でも使いやすそうでした。
次に、標準機能による設計の柔軟性の高さです。一般的に、システム導入では業務をシステムに合わせる必要があるという印象ですが、「プロワン」は私たちの業務フローに合わせて導入できる点が魅力的でした。
この柔軟性は、ひいては導入スピードの速さにも繋がっています。入力項目の追加や独自のワークフロー設定も、大がかりな開発を伴わずに実現できるため、事業の成長を止めることなくシステムを最適化していけます。まさに「自社に寄り添ってくれるシステム」だと感じました。
最後に導入後の効果を重視する姿勢です。営業担当の方は、単に導入することが目的ではなく、導入後にどれだけ業務効率が改善されるか、という点を非常に気にかけてくださいました。現状の作業量を把握した上で、具体的な改善効果を提示していただけたことが、導入の大きな後押しとなりました。
目指すのは、工数削減にとどまらない。創出した時間で顧客満足にコミットする体制へ
── プロワンの導入により、どのような効果を期待されていますか。
柳田様:最大の期待は大幅な工数削減です。営業側も経理側も含めて、作業工数を30%削減することを目標としています。ただ、単純な工数削減だけが目的ではありません。削減した時間をお客様と向き合う時間に充てることで、サービス品質の向上につなげたいと考えています。
福田様:これまでバラバラだった顧客情報や案件情報がプロワンという一つのプラットフォームに集約されることに大きなメリットを感じています。システム間の二重入力がなくなることで、余計なチェック作業も不要になります。すべての情報が一元化されることで、契約したお客様の入金状況や工事進捗を、ひとつのシステムで確認できるようになるのは大きなメリットです。誰がどの情報を見ても同じ状態が保たれることは、全社的なデータ活用の第一歩になると期待しています。
── データの蓄積が進んだその先には、レポート機能の活用も見えてきますね。
鈴木様:そうですね、BIツールも大きな魅力です。今期の売上見込みだけでなく、来期の売上見込みもリアルタイムで把握できるようになります。個人実績も随時確認できるようになるので、営業担当者のモチベーション向上にもつながると期待しています。目標達成に向けて、自分が社内でどの位置にいるのか、周りがどれくらい成果を上げているのかを把握することは、営業活動において非常に重要です。
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レポート機能
レポート機能の活用で、追うべき指標を可視化。リアルタイムでデータが更新されるため、常に最新の情報を基に判断が可能です。部署やプロジェクトごとにカスタマイズしたダッシュボードを作成できます。
一気通貫の先に見据える、データドリブンな事業戦略
── 今後の事業展望について教えてください。
柳田様:短期的な目標は、先ほど申し上げた業務効率化の実現です。これまでは、契約後の膨大な事務作業が、営業活動における見えないボトルネックになっていました。“またあの非効率な作業が待っている”と思うと、どうしても新しい契約獲得への意欲が削がれてしまうのです。この足かせとなっている部分を解消できれば、メンバーは本来の営業活動に集中できるため、契約数はおのずと伸びていくと確信しています。
── 最後に、長期的な事業展望とプロワンへの期待についてお聞かせください。
柳田様:長期的には、発注業務までプロワンで一元管理できるようになれば、販売戦略やアフターサービスの質が大きく向上すると期待しています。発注履歴が一元管理されることで、アフター対応がスムーズになり、サービス向上につながります。また、購買データを分析することで、より戦略的な販売施策を立案できるようになると考えています。

プロワンの導入はカスタマ-サクセスのスタ-トにすぎません。導入後、プロワンは導入企業様と併走し、事業成長というゴ-ルに向かって全力で支援します。これからも、企業様それぞれの成長物語をお届けしていきます。